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ご挨拶


会長就任のご挨拶

 この度、井上礼之会長からバトンを引き継ぎ、会長の重責を担うことになりました松岡でございます。母校同志社のために皆さんとともに校友会の運営をしていきたいと考えておりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
 ご承知のように、私が学長に着任した2016年に創立150周年に向けた中期計画である「同志社大学ビジョン2025-躍動する同志社大学-」を策定し、このビジョンを通して、学生、教職員、そして校友が一体となったALL DOSHISHA体制で、社会の知見を生かした大学の改革に取り組んで参りました。同時に校友会から、募金の推進、リーダー養成、海外拠点形成、それぞれの地域における広報活動の展開など、このビジョンに沿って全面的に支援をしていただき、校友会と大学とが一体となって事業を推進する連携体制ができました。今後この連携をより盤石なものにするためには、可能な限り一体的な運営体制を構築する必要があり、目に見える形でスピード感をもって進めていかなければならないと考えております。
 大学では、募金事業(特定寄付奨学金など)、学生への食支援(2020年度実施)、同志社フェア、ホームカミングデイなど、校友会組織(本部、支部)の協力を得ることにより、大学単独では実施できなかった多くの取り組みが実現できています。一方、校友会はこれまでの本部と支部との連携だけではなく、学生を中心に据えた様々な取り組み活動が実現できたことにより、校友会活動の活性化に繋がっています。とりわけ、新型コロナウイルス感染拡大に伴い学生たちは、アルバイトの機会を失うなど経済的に困窮となりました。それらの学生に対して、全国の支部の協力により多くの方からの寄付が集まりましたことは、校友の存在感を示すことができたと確信しております。
 このような大学への支援に向けた校友会の活動と活性化は、在学生への支援、卒業生のネットワーク構築と社会での活躍、校友会組織の強化へと展開でき、同志社のプレゼンスを高めるという意味でも社会に大きなインパクトを与えることになると思います。また、大学と校友会が同調して活動することは、 “良心を手腕に運用する人物養成”の精神を醸成し、生涯にわたり学び続ける機会をも得ることで、社会に貢献できる有為な同志社人の養成に寄与できるものと考えています。
 一方でこのような連携強化を推進するうえで重要となるのは、校友会としての活動目標と計画を明確に示し、国内外の支部及び校友の皆さんが母校への誇りをもって、母校のための活動に取り組める環境を整えることだと思います。そのためには、新島襄の志を現代から未来へと継承するためのマイルストーンを描いたビジョン策定に取り組みたいと考えています。とりわけビジョンの策定においては校友一人ひとりの意見を汲み取り、実現に向けて協力できる体制を構築することが大切です。
 この体制づくりに向けては、先ずは、校友会組織の更なる活性化に取り組まなければならないと考えています。今後、校友会としてのガバナンス強化とコンプライアンス遵守の観点からも校友会の役割を明確にし、校友会の役員一同が責任を全うすることで校友会の将来構想をはじめビジョン策定など改革・強化に向けた具体策を議論する場にしていきたいと考えています。また、校友会の運営にかかる経費は会員からの会費で運営されており、さらにはその財源の大半を代理徴収が占め、学生の父母が卒業前に納入した会費を当てて校友会活動を行っていることを再認識しておかなければなりません。その意味でも説明責任を伴うことを共有するとともにお金の透明性はしっかりさせておきたいと考えています。
 また、皆様を代表される校友で構成される理事会においては、皆様の意見をくみ上げるために、可能な限り時間を費やして意見交換の場としていきたいと考えています。理事会では全国各ブロックを代表する理事が数多く参加されているため、各支部の取り組みやそれに対する支援・意見・検証・情報共有など可能な限り行い、国内外も支部の活性化とともにより多くの校友が支部活動に参加されるように推し進め、校友会が議論の場となるように運営していかなければなりません。
  “学びとの出会い”、“人との出会い”、“世界との出会い”など、未来を切り開く学生たちのために、これからも校友会は活動していかなければなりません。勿論、これまで諸先輩方がこの校友会で築かれてこられた素晴らしい取り組みを途切れさせることなく、母校同志社の飛躍のためにより充実したものに発展させ、この伝統を未来に繋げていきたいと考えています。
 ともに夢を追いかける同志社人のために、それを支える強固な基盤づくりに、私は全身全霊で取り組みたいと思います。校友の皆さん、どうかご協力、ご支援頂きます様よろしくお願い申し上げます。